「ちょ、何すんだよっ今の絶対本気だったろっ。
ちょっとおかず食べただけじゃんかっ!?」
「はあ?誰が勝手に食っていいって言ったよ」
「ちょ、またそんな構えないで!」
大きく振りかぶっていた腕を下ろして、俺はきっと高梨を睨みつけた。
ったく、油断も隙もない。
ますますイライラしながら、黒板のほうを睨みつけていると、
「───あ、高梨くん今日の学園祭の会議のことなんだけどー」
と、クラスメイトの女子がこちらに話しかける声が聞こえた。
何気なくそちらをちらり、とみると高梨がなにやらプリントをもらっているのが見える。
……あ、いいこと思いついた。
俺は、にやりと笑って高梨に呼びかける。
「ちょっと、相談なんだけどさ───」



