「……ムカつく」 「へっ何が?今、俺何かしたっけ」 のんきにお弁当を食べながら、俺のほうを見てくる高梨を見たら、 余計に腹が立ってきて、ちっと思わず舌打ちしてしまう。 ……水瀬、あいつ諦めてなかったのかよ。 つか、いちいち話すとき近すぎ。 ゆりも男嫌いならもっと突き放せばいいのに。 「……はあ……中学生かよ、俺は」 「はあ?高校生だろ」 「うっさい黙れ」 いちいち俺の独り言に返事を返してくる高梨をはたいて、俺は鞄の中からゆりの作ってくれたお弁当を取り出す。