やばい、可愛すぎ。



成績も優秀、運動もできて、美少女とくれば男どもはほおっておかないだろうに。


「白百合姫は、男どころか女にも人気なのが驚くところだよなー」


「ふぅん」


「ま、でも白百合姫と親しくしてる男なんて見たことないけど。

 周りは女子に囲まれていて、近寄れそーにないから」


「そーなんだ」


そこで区切ると、高梨は座った椅子から乗り出して───



「オマエ、本当に俺の話聞いてる?」



と、疑わしげな目で見てくる。



「聞いてる聞いてる」


「携帯いじりながらそんな鼻であしらうように言われても、全然説得力無いわうん」