その間にパンを焼いて、バターを塗る。

皐月くんにはブラックコーヒーを入れて、翔太には牛乳。


階段を下りてくる音が聞こえて、私はテーブルの上に朝食を乗せて、椅子に座る。


「おはよーおねーちゃん!」


「うん、おはよ翔太」


元気に翔太がリビングのドアを開けて入ってくる。

そのあとに続いて皐月くんも入ってきて、2人はデーブルについて、手を合わせた。



「いただきます」


「おなかへったぁー」


「……いただきます」



それぞれタイミングの合わないちぐはぐな掛け声が、リビングを響き渡らせた───