「言ったよね、俺」 「……」 「白井さんのこと、好きだって」 ───思い出す。 昨日、私が彼に言われた言葉を。 『俺、白井さんのこと好きなんだ』 思い出すと、ちくりと私の胸の奥に小さな痛みが走る。 きゅっと自分の胸を握りしめながら、切なそうに眉を寄せる水瀬くんを見上げた。 「あれ、本気だよ」 しっかりとした、動じさせない───教室に静かに響き渡る声。 「俺は、白井さんが好き」