「……別に、そんなんじゃないから」 「素直じゃねーなぁ、オマエ」 返事をするのも面倒になって、俺は口を閉ざしてふいっとそっぽをむく。 あーあ、高梨にも馬鹿にされるとか。 最悪だ。 ますますイライラが溜まるけれど、どうやって吐き出していいのかまったくわからない。 あーくそっ。 ますますイライラして、唇をかみしめた、そのとき。 「御影くんって、いる?」 ───爽やかな声が、教室に響いた。