なんでなんでーとうるさい高梨に愛想が尽きて、

俺は無言で席を立ちあがった。


「どっか行くの?」

「ウーロン茶買いに行くだけ」


俺がそういうと、高梨はごく当然のような顔をして、


「じゃあ俺アップルティーで」


「黙れ死ね」


「なっ、しょうがないなぁー俺も───」


「ついてくんな死ね」


「……皐月くんはいつから、語尾に死ねをつける小学生の思春期時代に戻ったんですか」


うっさい。

言葉にするのも億劫で、俺はきっと高梨を睨みつけて、教室を後にした。