「ぁ、う」 みるみる内に、顔が赤くなっていくのがわかった。 火照った体は、白く透き通った肌をより、妖しく際だたさせていた。 服を着ていたらわからないけれど、華奢で。 だってそこにいたのは───タオルを体に巻いて、髪を束ねている─── ───白井ゆり、その人だったからである。 彼女は、ぁ、っと口を口をぱくぱく動かした後、 「でっ、」 「おー?ねーちゃんどうしたの」 「出てってぇええええええええええええええっっ!!!」 ぶんっと手に取った何かを、思いっきり俺にぶん投げてきた。