結局、高梨に核心的な答えを出させてしまったのは、 昼のことだった。 いつもと同じように、朝コンビニによって買ってきたパンを机に置いて、 紙パックのウーロン茶を飲みながら、 高梨からのうざい質問を聞き流しているときのこと。 「きゃあっ」 「どうしてここにっ!?」 妙に廊下のほうが騒がしい、と思って、空いていた窓の隙間から、 首を後ろにたおして覗いてみる。 ……ウーロン茶を吹きだしそうになった。 そこには、視線に戸惑いながら───きょろきょろと周りを見渡す、白井だった。