昼休み。



私はとても憂鬱だった。





「あれ?梨本さん行かないの?」




「ん〜...あははっ。今朝頼まれた仕事が終わってなくてさぁ...」





いつものように図書室へ行こうとする上原くんに私がいつものようについて行こうとしないので不思議そうに私を見つめる上原くん。


そんな上原くんに何とかにこっと笑ってみせるが自分でもうまく笑えていないことがわかる。





仕事が終わっていないなんてもちろん嘘。


昼休みは上原くんの誘いを断って資料室に来いと黒沢くんに言われていた。





ちなみに上原くんに助けを求めればすぐにあの写真をバラまくって脅され済み。





本当、ムカつく。


私は上原くんにゾッコンだからね。


奪うなんてぜーったい無理だし。