「わぁー!!まーちん!!」





「完成度高すぎだろ!!あの子!!」





「可愛い!!」






リアルまーちんこと、私の姿を見て騒ぐオタクたち。





ああ、何でこんなことになってしまったのだろう?



考えるまでもない。






「まーちん....じゃなくて梨本さん。これ、着て」





オタクたちが行き交う人混みの中で相変わらずポーカーフェイスな上原くんはなんともオシャレな上着を私の肩にかけてくれる。





そう、原因は上原くんだ。