「逃げろって言ったじゃん」 私たちの姿を見て呆れたようにため息をつくのは黒沢くん。 いつの間にかあの5人はこの場から逃げていた。 黒沢くんってケンカ強いんだ。 マジで何者って感じ。 「上原くん、黒沢くん。助けに来てくれてありがとう」 私は上原くんの腕の中で2人にお礼を言う。