ああ、変に意識しちゃってるよ....。
由菜が変なこと言うからさ。
「......はぁー」
インターホンに触れるか触れないかの場所でふるふる震える私の指。
ダメだ、押せない。
この小さなボタンを押せば私は大人の階段を上ることになるかもしれないと考えるとどうも勇気が出ない。
そりゃあ、いつかは上るだろうさ。
嫌って訳でもないし、上原くんがお相手なんてもう二度とない贅沢かもしれない。
けど、心の準備ってやつがまだ出来てないし.....
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