side茜




あの悪夢のような、はたまた、夢のようなバレンタインから数日。



私はあることに悩まされているのでありました。



それも1つではない。





「おはよう、梨本さん」




「..........」





1つ目はこれ。


朝から胡散臭い爽やかな笑顔で挨拶をしてくる黒沢くんの存在。




コイツ、バレンタインの日にあれだけキツく言ったのに全く効果がなかったようで、あの日以来やたらと私に絡んでくるようになった。



まぁ、それだけなら百歩譲っていいとして、問題はこの後だったりする。