空を舞う桜



屋上まで行ってドアを開ける。



誰も人はいなかった。



あたしは屋上にあるもう少し高いところに登った。



そこでフェンスに寄りかかってぼーっとする。



すると下から声が聞こえる。



「あれっ?ドアあいてるよ!誰かいんのかな?」



「屋上に人が入るなんて珍しいですね」



「…チッ…勝手に入ったのだれだよ…」



「俺的には女の子だといいなー」



「お、女っ?いや、俺は野郎の方がましだ」



これ…やばいんじゃない?



はいっちゃいけなかったんだ…



あの時梨々香が言おうしたことってこのことだったのか…



数分前の自分を恨むよ