そう思うといてもたってもいられなくて外に飛び出した。
葵達が呼び止める声も聞こえたけど、知らないふりをした。
今はただ、自分が誰かわからなくて不安でどんなに考えてもわからないイライラが募って暴れたかった。
こんな衝動に駆られる自分が普通じゃないって思うともっとイライラして、自分が止められない。
足は自然と繁華街に向かっていた。
今はもう20時。
悪い輩がたくさんいる。
「あ…や、やだ…やめ…て…!」
すると聞こえてくる女の人の小さな声。
ちょうどいい。
声のしたほうへいくと5人くらいの男達が女の人を襲う直前。
着ていたパーカーを深く被り、近づいた。
「ねぇ、おにーさんたち。私が相手になろっか?」
そう、優しく話しかけた。
「あぁ?…二人も悪くないな」
「違う。その女の人の代わりが私。」
「ああ?いいからヤらせろや」
はぁ、話が通じない。
「残念だな、おにーさんたち。私今イライラしてるから。」
そう言って目の前の男の頬を殴った。
鈍い音がして男は吹っ飛んだ。
「おいで、相手してあげる」
あたしがそう言うと殴りかかってくる4人。



