空を舞う桜



「なぁ美和。俺もわかんねぇのか?」



壁に寄りかかっていた男がベッドに近づき言った。



「は、はい。あと…美和?ってだれ?」



「っそうか。美和はお前だよ」



あたし…美和っていうんだ。



そういえばあたしのことなにもわからない。