リンネ・ゲート ~輪廻を司りし門~



和子はむしろ視力は良かったはず……
何しろ、中学生の頃に行った遊園地で
観覧車の頂上から、クラスメイトを
判別出来る…まるでサバンナで狩りを
する猛獣並の視力を持っている。


先生は、全く和子の意図に気付かず…


「…そうか!じゃあ叶木
変わってあげなさい」

と言った…言われた途端、現在自分が座っている席が愛おしく思えてきた。



と言う理由で今にあたる……


私は、和子の背中を睨んだ。


すると、和子は気づいたのか
振り返った……。


満面のしてやった感満載の笑顔で
頑張れっと親指を立てて言ってきた。


………私の堪忍袋の緒が切れたことは、
言うまでもない