友「叶木は、本当に妖がいると思うか?」 燐「……私は、いると思う。」 (ってかなぜ急にその話題!?) 友「…そっか、じゃあはいコレ。」 そう言って、御守りを渡された。 燐「……これは?」 燐音は、手渡された御守りを見た。 赤地に桜の模様が入った物だった。 友「前にさ、テレビで言ってたんだ。」 「妖がいるって思ってる人は、その分妖に会いやすいんだって、だからさ…」 「もし、会ったときに叶木が怖い思いをしないように……それ、やるよ」 沈む夕日に照らされた、笑っている桜宮君は綺麗だった。