「おい。俺が論外ってなんだよ」 ちょうど達也が帰宅した。 ダンベルを持って。 「はぁー…」 「無視すんな」 「みっちゃんも恋したいなあ」 「すればいいじゃん」 葉月が簡単に言った。 「俺の恋人はフライパンやからなあ」 「そんなこと言ってるからだよ。みっちゃんそのゴム取ればなかなかだよ?」 「ほんまか~今日は大盛りしとくわあ」 「うん♪」 キッチンへ向かおうとしたとき、玄関から女性の声がした。 「はいはーい」