「昂じゃま」



隣から聞こえてきた低い声。




「おー。秀平。今よけるわ」


そう言って姫野は机をもって移動していった。




「ごめんね、隣俺で」



そう言うと机を、姫野の机のあった場所において無言で座った。



「いやいや!馬鹿な姫野より山下くんでよかった!」


私の新しい隣は山下くん。


のんちゃんに睨まれてるけど、気にしないことにした。


「そう?昂と離れて寂しいって顔してたけど」





真顔でそう言い放った山下くん



「え!うそ!」


確かに姫野と離れてちょーっと寂しかったけど!


私って顔に出てるのかな!