隣の席の姫野くん。






「望ちゃんは俺と楽しもうね~」



「…っ」



私が電話を切ったことに満足したのか、蓮見くんはにこやかだった





「俺ここまで拒まれたの初めてだよ。まぁ、予想できてたんだけどね」




「…ど、どうして私なの…?」




蓮見くんはリボンをくるくると弄っている





「んー、可愛いし?うちの学校の男なら一回くらいあんたとやりたいって思ってるよ?」



「…じゃあ、どうして学校?」



どんどん視界がぼやけて…




「ん?金かかんないし、ここで姫野ともやってんでしょ?」



「…やってな…。」



ボタンにかけられた手に体が震えた





「ん?やってないんだ?まぁ、旧図書室とか萌えるしいーんでない?さてと、始めますよ~」




「…いっいや!!!!!山下くんっ!!!!!!」




来るわけない




そう思っていても浮かんだ顔