隣の席の姫野くん。




なんだその質問。



おかしいでしょ。


姫野は私の彼氏でもないのに、私が姫野と回るの嫌がってないって決めつけて


自分がいれば、私が学校に行きたがると思ってるの?





…でも、一番おかしいのは私。



姫野の言葉が嬉しくてしょうがない




「ノー…」




姫野はなぜか少しだけ間を開けて




『んじゃ!そーゆーことで!明日絶対学校来いよ!俺の劇も見にこい!絶対な!じゃーな!』



そう言って一方的に電話を切った。






「なんっなのよあいつ!結局用件はなに!?」



私はケータイを握りしめたまま、布団に潜った。



「なんなのよ、姫野」



その日、私は幸せな気分で眠れた。