「川瀬、こっちも終わった」 山下くんの声が聞こえて、にじみ始めていた涙をぬぐった。 「あ!うん!こっちももう終わるよー!」 私たちは三人で最後の片付けと、セッティングをしていた。 丸いテーブルを並べて、フリフリした白いテーブルクロスをかけて。 フリフリしたものを持つ山下くんはすっごい面白くて、危なく笑いそうになった。 たまに、のんちゃんに気を使って二人きりにさせてあげたり。 この時間はとても幸せで、嫌なことはすべて忘れてしまえた。