「可愛さの欠片もねぇの。」




中学時代に言われた嫌な言葉。


自分の中で今まで生きててNo,1になるくらい嫌な言葉だった。





小学生のころからスポーツもそこそこできて
頭も悪くはなくて、

顔も決してブサイクではなくて、


お母さんが外国人だからハーフで、

よくモテた。




よく「名前可愛いね」って言われたこともあって


「蛍瑠(ほたる)」っていう自分の名前が自慢だった。






「ほーたっ!」



背後から聞こえる声。



声で誰だかわかった。





「ひーちゃんっ!」