忍魂〜夜桜が散る夜に〜





『………………。』




『未来を知ってるから。未来を知ってるからこそ決められない。お前達ことは好きだが芹沢さんとお梅さんは死んだ私の両親にそっくりなんだ。だから私にはどちら派かなんて決められない。』



『……そうか。』



『だが白黒つけたい。どちらに付けばいい?』




『………お前は“近藤派”だ。』




『……わかった。お役目、果たさせていただく。』




私は頭を下げた。




この人達は恩人だ。




どちらにしろ裏切れないな。