忍魂〜夜桜が散る夜に〜





『遅いぞ、近藤。』



『あぁ…すまない…』



『ふんっ…まあいい。それよりあやつは誰だ。』



『あやつ…?あぁ、あの子はここの女中です。』



『女中?そうか。お主も変な奴だな。膿らみたいな壬生浪で働くとは。』




『……………。』




『……それより近藤、給資金だ。用はそれだけだ。』



『……ありがとうございます。』




近藤は去って行った芹沢に
頭を下げた。