忍魂〜夜桜が散る夜に〜





私は目を開いた。



『…………。』




目線は地面。



倒れていない。




『……早く起き上がってよ。』




『は?』




顔だけ上げると
私を受け止めていたのは
沖田さんだった。




『!?』




私は反射的に飛び退いた。




『バ、バカか!?お前…今は試合中だぞ?私がバラン…安定を崩してる所を攻めれば良かっただろ‼︎何で…』