忍魂〜夜桜が散る夜に〜




私は山崎さんの側まで行き、
手を差し伸べた。




『……大丈夫か?』



『あぁ…。いってぇ…』



そう言いながら私の手をとって
起き上がった。




『……山崎、お前は私が女だからって少し手加減したよな?』



『……っ…!?』




『試合だったから良かったが、実践ではそんなの通用しないぞ。』



『……………。』



『……あと、お前は監察方の忍。いざという時は一発でやらなければならない。じゃないと倒せないぞ。』