忍魂〜夜桜が散る夜に〜





『言わないでほしいと…言われました。自分が散る姿を見せたくないと…』




『……あのバカ…山崎くん、お願い。こころの元へ連れて行って…』



『そ、それは…沖田さんの身体に負担が…』



『問題ない。俺が連れて行く。』




ガラッと襖が開き、
近藤さんと土方さんが顔を出した。




『悪いが話は聞かせてもらった。本当は総司、お前は連れて行けねぇが…恋人だ。特別にあのバカの元に行くことを許してやる。』



『総司は俺と一緒の馬だ!』



『近藤さん…土方さん…』




『行くぞ。』



『はい…!』





僕は2人に支えてもらい、
馬に跨った。







沖田side end