『平助…?嘘だろ…?おい‼︎』



『目を覚ませよ‼︎平助‼︎』




原田と永倉が平助を揺すって叫んでる。




『………っ…』



私は見ていられなくて背を向けた。



ポロ…



肩を揺らして静かに涙を流した。




みんなのすすり泣く声が聞こえる中、
私は涙を拭い、黒い布で鼻まで隠した。




そして闇に消えるように屯所へ戻った。