『……平助…』



『………っ…やられ、ちまったな…。何で…気付かなかったん…だろ…な。』




『喋んるな、平助!』




永倉が止める。




が…



『俺…情けねぇよな…元は組長なのによ…』




『情けなくなんかねぇよ…また、戻ってくりゃいいじゃねぇか。』



『そうだぞ。みんな待ってる。また3人で飲みに行こう。』



『……俺は、また、新選組に戻っていいのか…?批判、されないかな…?』



『されねぇよ…だから大丈夫だ。』




『……そっか…よかった…ありがと、な…』




平助の目から涙が零れ、
ゆっくり目を閉じた。