忍魂〜夜桜が散る夜に〜





ガラッ



『遅ぇよ!近藤さん‼︎』



『いやぁ、すまんすまん。藤咲くんと話してたら遅くなってな。』




『……………。』



私は少し頭を下げておいた。




『この子は本日から女中になった藤咲 こころさんだ。みんな、仲良くするんだぞ。』




『……藤咲 こころだ。よろしく。』



ニコッ



愛想笑いもしておいた。




『藤咲くん、本当にいいのか?』



『別にいい。でわ失礼しましたー』




私は頭を下げて部屋を出た。