忍魂〜夜桜が散る夜に〜





それから夕餉を作った。




ガラッ



『近藤さん、夕餉の用意出来たぞ。』




たまたま会った隊士に訳を話して
近藤さんの部屋まで案内してもらった。




『おぉ、藤咲くん。そうかそうか。ありがとう!』



『いや…』



『そうだ、藤咲くん。君も一緒食べないか?』



『え…?』



『女中と言えど新選組の仲間だ。それくらいいいじゃないか。』



『いや、結構だ。味見とかしてる内にお腹いっぱいになったからな。』




『……そうか。ならば隊士達に紹介くらいさせてくれ‼︎』



『………まあ、それなら。』




私達は広間に向かった。