忍魂〜夜桜が散る夜に〜




『私は思ったんです。私がいなくても土方君達は立派に誠を掲げてくれる。それで私は必要なのでしょうか。刀も握れない私は…ここにいて良いのでしょうか…』



山南さんは芹沢さんがいなくなり
近藤さんが新選組の主導となってすぐ、
土方との仕事先で左手を負傷した。



利き腕ではないが、
傷は治っても刀を握れなくなったらしい。




ただでさえ肩身が狭いのに
さらに伊東が自分より地位が高い
参謀という役職を与えられ、
山南さんは自分の居場所を失いかけていた。