忍魂〜夜桜が散る夜に〜





私が庭の掃除をしていると




『藤咲さん、少しいいですか?』




『……はい。』



山南さんに呼び出された。




そして、部屋に案内された。





『………話とは?』



いつどこで誰に聞かれているか
分からないから私は女中モードで話す。



『……藤咲さん、私はこの新選組に必要だと思いますか?』



『………っ…‼︎』



いつも笑顔で優しい山南さんが
今は泣きそうな、辛そうな顔をしている。