忍魂〜夜桜が散る夜に〜




『それよりいいの?夕餉の準備。』



『……そうだな。』



『手つだってあげましょうか?』



『いや、結構だ。何か嫌な予感しかしないし…それに何か上から目線でイラついた。……じゃあな。』




『待ってくださいよ。君が忍って本当なの?』




『………本当だ。』




『…………。』




『もういいか?』




『あ…うん…』




私はとにかくこの場所を離れたかった。



だから急いで勝手場に戻った。