『初めまして、みなさん。新しく新選組の参謀となりました。伊東です。どうぞよろしくお願いします。』




広間で新隊士が挨拶を交わす。




伊東は参謀だった。



私は開け放たれていた扉の側で
中を伺っていた。




今はあくまでも女中としてだから。




『…………ん?』




ずっと中を伺っていると
視線を感じた。



伊東が私を見ていた。




『………………ニコッ』




私はとりあえず微笑んでおいた。