『……分かった。』
『ありがとう。』
『でも、私には全てを晒せ。小さい事でも、弱い自分を…晒せ。そして甘えろ。お前が私に言っといて自分は甘えないとか無しだからな。』
『ははっ…適わないな、君には。』
ギュッ
総司は優しく私を抱き寄せた。
『…私が弱い自分を見せたのはお前が初めてなんだ。ずっと強がっていた。私は親を殺された恐怖と自分が殺されかけた恐怖で御子柴を見ると震える。忍として生きる事を失いかけていた私をもう一度取り戻させれくれた。感謝してる。だから恩返し、というのか…私はお前の役に立ちたいんだよ。』
『こころ…』
『私を変えてくれたんだ。それくらいさせれくれ。』
『………うん。』
総司はここの肩に顔を埋めた。
ギューッ
総司のこころを抱き締める力が強くなった。