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『………っ…』
私は目を覚ました。
『………っ…‼︎』
ガシャンッ
上を見ると
腕を頭の上で拘束されていた。
『くっそ…』
私は唇を噛んだ。
ガラッ
『目覚めた?』
『……お前は…』
見間違いじゃなかった…
あの甘味処の女だ…
『お初にお目にかかります。多恵と申します。』
多恵…か…
『ねぇ、あなた新選組ですよね。私達に何か新選組の事を話してくれれば解放して差し上げます。』
『……誰があんたら長州なんかに話すか。』
『そう…残念です。ならば…』
スパンッ
『やっちゃいなさい、あなた達。』
襖の外にいた男達がぞろぞろと
入ってきた。