最悪彼氏×最悪彼女



「ふうっ...」

そう言って、煙を吐き出す。



いらいらしていた体も、
少しずつ、おさまってくる。



この小さな棒のようなものに、これだけの効果があるなんて...
なんて思ったりまする。




もちろん、現実はそうじゃないことも、やってはいけないことだとも、

もちろん知っている。




けれど、私にはそんなの関係ない。




関係ない...とばかり思っていた。



まさか、このせいで、私は今までにない屈辱を受ける。




けれど、この、[やってはいけないこと]のおかげで、
私は正しい道へと歩くことができたのかな。

どちらだっていい。
私は、きみに出会えたんだ。




ありがとう。


私、変わりたかったんだ。