陸side そうして、俺は絢と付き合った。 ちょっと、むしゃくしゃしていたのかもしれない。 あの朝、絢に言われた瞬間、美帆からの別れ。 俺は、ムキになって、絢に言われたことをしてしまった。 『私を抱いてよ』 梨花のためとかなんかじゃない。 自分の気が収まれば、それでいいと思った。 けど、そんなんじゃなかった。 余計に、梨花へのと、絢へのと、美帆へのと、申し訳なさ込み上げてきた。 そして、自分に対しても苛立ちが襲いかかった。 もう、どうしようもできない。 続く 。