美帆は、あの2人の写真を見た後、陸の元へ向かった。
そして、2人で向かう場所は、裏庭。
陸は、いつもと変わらぬ顔で、美帆と向かい合う。
いつもと違う、美帆の顔に、少し戸惑いもあったかもしれない。
私は、藤谷美帆。
誰もがうらやむ、美人生徒会長。
そして、誰もが憧れをもつ、相沢陸の彼女。
2人にかなうカップルなんているの?
いないよ。
でも、それも今日でおしまい。
陸、大好きだよ。
けれど、私には、あの時の陸の笑顔は作り出せない。
作り出せても、それを見る権利なんて私にはない。
あの幸せな恋人と、姉妹を壊す権利なんてない。
2度目の別れは、私が言うね。
「陸、別れよう。」
。

