最悪彼氏×最悪彼女



「俺ら、猫かぶり同士、組まないか?」


「は。?」


意味が分からない。

そもそも、お前と同士とか、言われる覚えはない。

いや、もちろん私が猫かぶりなことも、コイツが猫かぶりなことも知っている。
けれど、それじゃあ、私がこいつの言うようになることはない。


だって、お互い黙っていればいいのだから。

「やだ」

そう言った私に、こいつはもう一つ付け足す。


「お前が猫かぶりなこと&タバコの件、ばらすぞ。」


もう、言うことが無くなってしまった。