もう一度愛して!省也と激甘ラブ アゲイン

「相変わらず小っちゃくて可愛いな。」

彼はそう言って私をチラリと見た。

「同じツアーだったとは気づかなかった。一人?」

「う、うん。」

「何だ、寂しいじゃないか。

俺と別れてから恋人がいないようじゃ、しょうがねぇな。」

「そんなの、私の勝手でしょ。省也には関係ないもん。」

「は~ん、前はそんな風に言い返せなかったよな、おまえ変わった?」

「そんなこと、どうでもいいでしょ。」

ポーン、と音がしてエレベーターが1Fに着いた。

私はスタスタとフロントへ行き両替をしてもらった。

「沙月、明日はどこを見て回るんだ?」

「どこでもいいでしょ。」

私は思った。

旅行先のシドニーで元彼に会うなんて、と。