あれから一週間たった。

今日はOFFの日。

俺はあえて遅い電車に乗るために

時間を少し遅らせた。

桜道を通って歩く。

相変わらず桜がまっている。

ギリ電の時間、俺は電車に乗り込んだ。

いくらたってもあの子はいない。

「ドアが閉まります。ご注意下さい」

流れてくる車内アナウンス。

終わった。。。

やっぱりあれはただの偶然だったんだ。

電車は進む。

女の子が降りる駅に着いた。

俺が降りる駅はここから3駅。

今日はいなかった。

いやもうこれから会うことはないんじゃないか。

悲しい気持ちになった。

俺の春は終わったような気がした。

駅に着いて学校までの道のりを歩きだす。

所要時間はおおよそ7分。

改札を出て学校に向かって歩いていると

「爽馬!」

そう呼ぶ声が聞こえた。

俺はその声を聞き振り返った。