恋するほど   熱くなる

その後、荒木さんは私をエステと美容院へ連れて行き

夜のパーティーのために衣装まで用意していた。

「美莉、君は七号だろ?」

「そうですけど、きついところもあって、困っちゃうんです。」

「胸だろ、きついところって?」

「あの、そうです。」

「わかってるって、僕だって何年も無駄にこの仕事をしてきたわけじゃないよ。いつも若い女の子が相手だしね。じゃ、こっちはどう?きつい?」

「う~ん、きつくないですけど、これじゃ胸が半分見えちゃいます。もっと隠れる服はないですか?」

「やっぱりあんまり見せてもな。なんせタイトルが妖精だから、雰囲気がものをいうよな。」

もえぎ色の総レースのワンピースを選んだ。

「君は肌が白いから、今はいいけど夏場は用心しろよ。」

「はい、わかってます。日焼けするとすぐ真っ赤になっちゃうから。」

「よし、この服で行こう。」