安定期を過ぎても、予断を許せなくて、
臨月まで入院する事になってしまった。
社長の計らいで、仕事はお休みさせてもらっていた。
…それでも、こっそり、誰もいない部屋の中で、
思いついたデッサンを書き残していた。
「・・・赤ちゃんの服ばかりだな」
「?!…社長、驚かさないでください」
私はホッと溜息をつく。
だって、蒼空に見つかると、スッゴク怒られるから。
大事な体なんだから、無理しないでと何度言ったらわかるんですか!って。
「この際だから、ベビー服部門も立ち上げるか?」
「何言ってるんですか、社長。これはあくまでも私の趣味で」
「いや、いい機会だ、会議でそれを皆に見せて、どうか検討してみよう」
そう言って社長は微笑んだ。
「…社長」
「なんだ?」
「ここに、蒼空を呼んでくれたのは、社長ですよね」
私の言葉に小さく頷いた。そして溜息をつく。
「お前ら見てたら、腹が立つんだよ・・・ったく。
サッサとくっつかないから、変な誤解が生じるんだ。
やっと結婚までこぎつけてくれて、せいせいしてるんだ」
臨月まで入院する事になってしまった。
社長の計らいで、仕事はお休みさせてもらっていた。
…それでも、こっそり、誰もいない部屋の中で、
思いついたデッサンを書き残していた。
「・・・赤ちゃんの服ばかりだな」
「?!…社長、驚かさないでください」
私はホッと溜息をつく。
だって、蒼空に見つかると、スッゴク怒られるから。
大事な体なんだから、無理しないでと何度言ったらわかるんですか!って。
「この際だから、ベビー服部門も立ち上げるか?」
「何言ってるんですか、社長。これはあくまでも私の趣味で」
「いや、いい機会だ、会議でそれを皆に見せて、どうか検討してみよう」
そう言って社長は微笑んだ。
「…社長」
「なんだ?」
「ここに、蒼空を呼んでくれたのは、社長ですよね」
私の言葉に小さく頷いた。そして溜息をつく。
「お前ら見てたら、腹が立つんだよ・・・ったく。
サッサとくっつかないから、変な誤解が生じるんだ。
やっと結婚までこぎつけてくれて、せいせいしてるんだ」