「・・・美緒どうした?」
「・・・・」
朝、専務室の窓越しに腰かけ、沢山の高層ビルを見つめる。
そんな私の声をかけたのは、社長だった。
蒼空の手を払いのけ、行ける場所はここしかなかった。
一人きりになれる、心を落ち着かせる場所はここしかない。
…笑えるよね。会社がそんな場所なんて。
振り返らない私を見て溜息をつき、それでも私を気にかけ、
社長は私の後ろまでやってきた。
「まだ7時前だぞ?なんかやり忘れてた仕事でもあったのか?」
私の背中に声をかけるが、私からの返事はなかった。
「…須藤と、何があった?・・・昨日のせいか?」
「・・・・」
それでも私は何も言わなかった、いや、言えなかった。
一言でも発してしまえば、涙がこぼれてしまいそうだったから。
・・・・?!
「雄・・一・・」
後ろから抱きしめられ、驚いてしまう。
「あんな勘違い男、やめちまえ」
「・・・・」
朝、専務室の窓越しに腰かけ、沢山の高層ビルを見つめる。
そんな私の声をかけたのは、社長だった。
蒼空の手を払いのけ、行ける場所はここしかなかった。
一人きりになれる、心を落ち着かせる場所はここしかない。
…笑えるよね。会社がそんな場所なんて。
振り返らない私を見て溜息をつき、それでも私を気にかけ、
社長は私の後ろまでやってきた。
「まだ7時前だぞ?なんかやり忘れてた仕事でもあったのか?」
私の背中に声をかけるが、私からの返事はなかった。
「…須藤と、何があった?・・・昨日のせいか?」
「・・・・」
それでも私は何も言わなかった、いや、言えなかった。
一言でも発してしまえば、涙がこぼれてしまいそうだったから。
・・・・?!
「雄・・一・・」
後ろから抱きしめられ、驚いてしまう。
「あんな勘違い男、やめちまえ」