デスクで仕事をこなしていると、契約を済ませた美緒さんが、
会社へと戻ってきた。
「お帰りなさい、美緒さん」
「ただいま・・・」
契約は無事に済んだのだろう。
書類を僕のデスクの上に置いて、一言言った。
「これ、契約書類だから、目を通して判を押したら、
社長に持っていって・・・それから」
「・・・なんでしょうか?」
「蒼空」
「・・・はい」
仕事中は、口が裂けても、僕の名を呼んだことのなかった美緒さんが、
優しい声色で名を呼んだ。
「色々ゴメンね」
「・・・・」
「蒼空には、助けられっぱなし・・・
ふがいない専務でゴメン」
「…美緒さん、どうしたんですか?」
「私を好きになってくれて、ありがとう」
「美緒さん!」
会社へと戻ってきた。
「お帰りなさい、美緒さん」
「ただいま・・・」
契約は無事に済んだのだろう。
書類を僕のデスクの上に置いて、一言言った。
「これ、契約書類だから、目を通して判を押したら、
社長に持っていって・・・それから」
「・・・なんでしょうか?」
「蒼空」
「・・・はい」
仕事中は、口が裂けても、僕の名を呼んだことのなかった美緒さんが、
優しい声色で名を呼んだ。
「色々ゴメンね」
「・・・・」
「蒼空には、助けられっぱなし・・・
ふがいない専務でゴメン」
「…美緒さん、どうしたんですか?」
「私を好きになってくれて、ありがとう」
「美緒さん!」